喪女にコスメ

豚に真珠。猫に小判。馬の耳に念仏。生来のブスさをコスメでどうにかして楽してキレイになりたい喪女のブログ

【心のカンフル剤】美容は自尊心の筋トレ

f:id:mojocosme:20190818185712j:plain

タイトルまんまですが6月19日にele-king booksより刊行された長田杏奈さん著、『美容は自尊心の筋トレ』という本を読みました。タイトルだけですごい吸引力だと思いませんか?今、私のパソコン・スマホは「美容」と打つと予測変換で「は自尊心の筋トレ」と続きます。それくらいこのフレーズが好き。

 

f:id:mojocosme:20190818185745j:plain

そして見て。この帯の更なる吸引力を。『私の救世主は私。』というシンプルだけど力強い言葉。この言葉だけでもなんだか勇気が湧いてくるというか、自分を認めてあげたくなるというか、自尊心が高まるというか。とにかく好き。裏の帯も良きです。っていうかここまでまだ一切内容に触れてないけど、逆に「とにかく読んでみて!」とこの記事を終わらせたくなるくらい表紙と帯だけでも推せる。好き。

 

では長々と語ります。まず、長田杏奈さんという方を私は本当についこの間、厳密にいうと6月7日まで知りませんでした。じゃあなぜ突然知ったかというとTwitterで。Twitterはアカウントを持っていないのもあってあまり見ないんですが、大好きなブロガーさんや好きなアーティストのアカウントを不意に思い出したタイミングで見たりするんです。

その時たまたまあるブロガーさんが長田杏奈さんこと、おさ旦那さんのツイートをリツイートされていて、その内容が『自尊心の筋トレ十訓』というもので、もちろん本の中にも出てくるんですが、それにサッと目を通したときに衝撃を受けました。サラッとまとめると「他人や世間と比較して自分を貶めるな」ということ。ンなこと改めて言われなくてもわかってるわ、という方もいるでしょうが、少なくとも自尊心?何それ美味しいの?レベルで自己肯定感が低くて、意識地を這ってる系の私にはズキューンと響きました。

 

完全に余談なんですけど。最初はこの本、買おうかどうしようか悩んでいたんです。買ったところで読むかな?とか読んで何になる?とか。いろいろ言い訳して。発売日はチェックしてたけど。でもTwitterを見てると反響がすごい。amazonのレビューもすごい。みんな絶賛。すべての女性の読んで欲しい、ってフレーズをいろんな世代のいろんな職業や立場が違う人が書いてる。そんなにか、と思って発売一週間後くらいに最寄りのTSUTAYAに行ったら、うん、売り切れ。当然通販系も全滅。買えないとなると余計買いたくなるじゃないですか。大きめの本屋さんならまだ残ってるかも?って思い立ったその日のうちにおもむろにバスに乗って、歩いて、自力で探し出せなくて店員さんに声をかけて探してもらって(最初に声をかけた人も探し出せなくて最終的に3人がかりで探してくれました)更にセルフレジも初体験して無事手に入れました!

そして一気に読んだ。買ったその日の夜、一晩で読んだ。私は長田さんの文章を初めて読んだんですが、とにかく優しい。絶対に押し付けない。上から目線でああしろこうしろなんて書いてない。この人は雲の上の人ではなく、同じ世界に住んでいる人なんだなぁって思わせてくれる。そういうリアルさや温かさがあって、でも主張は力強くてブレがない。

だから最初から最後まで良い意味で平常心で読めました。そして読み終わった時、ちょっとだけ「“自分”もそう悪くはないかも」と思えました。例えばフルメイクじゃない時を手抜きというのではなく“あえての抜け感なのだ”とする的な文章があるんですが、最近の私はフルメイクすることなんて滅多になくて、それで外にも出るからやっぱり情けなさ?後ろめたさ?みたいなものを考える時もあるんですが、“抜け感”だと思うと一気に気が楽になります。アイシャドウなしなのは抜け感。BBクリームとリキッドルージュだけなのも抜け感。眉毛はずっとティント固定だけどこれも抜け感。そう思うと外に出るのも以前より億劫ではなくなりました。

 

ここまで長々と語ってきましたが、要するに言いたいのはコンプレックスやこういう風になりたい(と思って努力することは素晴らしいけど、比較して落ち込んだり、それに捕らわれ過ぎるのはナンセンス)、他人と比べて自分は…なんて一瞬でも考えたことがある人にはぜひ読んで欲しい。人に美醜なんてない。みんな美人。私は本当に意識低いどころか地を這ってるのでこれまでも自己啓発系とかポジティブに生きるには、みたいな本を何冊も読もうとして挫折したことがあるんですがこれはすらすら読めました。なんかしんどいな~って時にもパラパラっと適当に開いたページを数ページ読むだけで心が落ち着く。「あー生きてても良いんだな、私」って思える。どん底に落ちる前の処方薬的な存在。

私があれこれ語るまでもなくTwitteramazon等での反響も大きく、各書店も売り切れ続出というわけで当然重版になり、今は各書店やネットでも在庫が復活しています。図書館とかにもそのうち入るのかな?読み終わった瞬間から記事にしよう、記事にしようと思いつつ、なんかこう自分の中でまとめきれなくて何度も書いては消してを繰り返して、この記事だって決して言いたいことを全て書けたわけではないし、もしかしたら突然消すかもしれないけど、在庫が復活して手に取りやすくなった今、とにかくすべての女性に読んで欲しい!と烏滸がましくも思ったので記事にしました。